【中国】デジタル人民元が世界基軸通貨に⁈【及川幸久−BREAKING−】
皆様こんにちは。そしてこんばんは及川幸久です。今日のテーマは
デジタル人間が世界を変えるのかそれとも中国を変えるのかということでお送りいたします。
ぜひお付き合いください。
デジタル人民元という話題がもうずいぶん前から去年くらいから出てきていたんですが
ここに来てさらに詳しい情報がいろいろ出てまいりました。今日は
このチャンネルでも視聴者の皆さんからずいぶんご質問を
いただいておりましたし私自身も非常に興味があるテーマだったので
この動画で 1 回ちょっとまとめてお話をしてみたいと思っています。
まずこれは 8 月 27 日の Forbes の記事にあたるんですがデジタル人民元が
国際金融秩序をひっくり返した試みになるだろうと言うことを言っています。
何のことを言ってるかというと国際金融秩序というのは戦後一貫してアメリカがつくって
まいりました。アメリカ中心で国際金融っていうのが構築されてきました。その
アメリカ中心の国際金融っていうのはドルですね。
米ドル体制です。米ドルというのが世界の基軸通貨だと言われる通りすべてがアメリカのドル
を中心に動いている。でそこに近年仮想通貨というのが現れました。
これは国が出している通貨ではなくて民間が出している通貨です。それもあんまり信用はある
のかないのかよくわからないところもあるんですがただ便利なんです
ね。非常に便利なのでこの仮想通貨っていうのが結構使われ始めました。
そしてその次に出てくるのが
デジタル通貨というものです。そのデジタル通貨として世界の主要国の中で一番最初に使い
そうなのが中国。このデジタル人民元ということでこのデジタル人民元が中国という大国が
始めることによってこれまでのアメリカ中心ドル中心の国際金融体制が大きく変わるの
ではないかと言う話なんですね。このデジタル人民元というのはまだ始まってません。
今まだ中国政府も実験中です。でいつ正式に始まるかまだはっきり決まっていません。
ただ決まってないだけにいろんな憶測とか評価ってのはずいぶん出てきてます。例えばこれは
Ripple という国際国際金融の決済システムを作った Ripple という決済
システムを作った創業者創業者の方ですけど
こう言っています。デジタル人民元は新たなドルになるだろうとドルというのはこれまでの
基軸通貨だったんですがこのデジタル人民元が新しい
時代の基軸通貨になるだろうみたいな話であります。
それからこれはモルガンスタンレーですけどモルガンスタンレーはこのデジタル人民元の導入
によって元そのものが人民元という通貨が世界の外貨準備通貨になっていくだろうというふう
に言っています。これも結構高い評価ですね。外貨準備っていうのは基本的には米ドルですよ
ね。その次に出てくるのが円とユーロなんですが人民元
はとても外貨準備の通貨として今信用されてません。
しかしこのデジタル人民元ができることによってこの人民元がこの円とユーロの
2 の間に入ってくるというぐらいの評価。これ結構結構高い評価ですね。こんな話が出てき
てるわけなんですがここでそもそもこのデジタル人民元というものはデジタル通貨っていう
のものの一つなんですけどデジタル通貨って何なのか
これを考えてみたいと思います。デジタル通貨っていうのは例えばこんな感じです。
アメリカに出稼ぎ中のメキシコ人もしくは
中南米の人にしましょう。中南米の人がいたとします。自分の国は貧しいのでアメリカで仕事
をして米ドルを稼ぐで稼いだ金を仕送りする自国の家族に仕送りするときにどうやっ
て送るのかっていう送金これが実は難しいんですね。その国によって送金が難しいのと
まだアメリカと中南米だったら送金システムはあるんですが。
ただ問題はその自分の国の家族が
そもそも外外国からの送金のお金を受け入れられる銀行の口座を持っていない場合が多いわけ
です。いやそもそも銀行口座は持っていない場合が多いんですね。だとすると出稼ぎに行った
としてもそのお金を送りようがないわけです。
こういうときにデジタル通貨というのは役に立つわけです。
デジタル通貨のニーズっていうのはこういう新興国の人々にとってあります。
先進国の人々は我々のような先進国は
町に行けば ATM はたくさんある。今やコンビニでお金も下ろせる。そして
クレジットカードが使えるってことでこういうデジタルなお金の使い方はいくらでもあるわけ
です。しかし先進新興国にはこういう中南米だったりアジアだったりアフリカの貧しい国の
貧しい人々には ATM がありません。コンビニももちろんありません。
となるとそんな簡単にお金を下ろそうとか言ってもお金をおろすことができない。
じゃあどうしたらいいのかって考えるとスマホが実は意外に
浸透しているわけです。スマホが多くの人が持つようになった今であるならばスマホを
すればいいという発想ですね。となるとデジタルの通貨が使えるわけですね。これを
ファイナンシャルインクルージョンという言い方をするんですが金融包摂という日本語になる
んでしょ。これは銀行口座を持たない人が世界に 20 億人いるこの人たちがスマホスマホ
さえ持てばみんながみんな持てるわけじゃないんでしょうけどスマホさえ
持てば金融サービスを受け入れることができるというお話なんですね。
そこにデジタル通貨というのが役立つわけですね。
ただデジタル通貨を誰が発行するのかここが問題です。ここで
これまでの従来の印刷された通貨いわゆる法定通貨ですね。国が出す通貨。
この国が出す通貨と同じように国がデジタル通貨を出してくれれば安心じゃないかと。
というのでこの国が出すデジタル通貨を中央銀行をデジタル通貨というふうに言います。
っていうんですね。 Central Bank Digital カレンシー
ということで CBD 紙。これが中央銀行が発行するデジタル通貨です。中央銀行は
現時点までは印刷通貨を発行しています。ただこの印刷通貨
の代わりにもしくは印刷通貨に加えて電子通貨も発行する。
そうすればこのこのデジタル通貨っていうのは怪しいものではなくて政府の保証が 100
パーセントということになります。でそうなってくるとですねこの
このデジタル通貨特に中央銀行が発行するデジタル通貨と今すでにある仮想
通貨だったりそれからクレジットカードだったりこういうものが違ってきます。
この紙中央銀行デジタル通貨は 100 パーセント政府の最後にあたる。つまり政府の保証
がついているわけです。しかし仮想通貨とかクレジットカードカードっていうのは民間が出し
ているものですね。ですからその民間の会社その会社が問題が起きたり潰れちゃったらそれで
終わりです。ということでこのリスクという面ではこの
日中央銀行仮想通貨はリスクがないんじゃないかとというふうに思えるわけです。
ところがリスクはあります。
まず最大のリスクは政府が発行するデジタル通貨。それを国民がみんな使うってことは政府が
国民のお金の使い道つまり個人情報を把握することができるわけです。
誰が何にお金を使ったのかっていうのが政府が全部わかるということで国民の監視ができる
わけです。これを中国がやる中国ってのは監視社会で有名です。町中に監視カメラがある。
それによって顔認証システムによって誰がどこにいたのかってのが全部把握できる。
しかしお金の流れを把握できません。
このデジタル人民元を導入することによってお金の流れも把握できる。こうなればもう完璧な
監視社会が完成するわけです。これは国民にとっては最大のリスクです
ね。それだけではありません。リスクという意味ではサイバー攻撃によって個人情報
もそれからこのデジタル通貨で貯めてきたお金そのものも簡単に盗まれてしまいます。
持っていたはずの銀行口座に持っていた。このデジタル人民元がある日突然消えている。
サイバー攻撃だってこれが起きます。特に戦争になったら相手国
からまずここに現れますということでリスクは結構大きいですね。
そんな中でこの中国はこのデジタル人民元を導入に向けて今実験を進めています。
今のところこれどこで使うのか。このデジタル人民元を
中国政府は国内のみで使うというふうに言っています。
国内のみで国内のみで使うと言ってんですがしかしやがて必ず
海外にも使われるようになるだろう。つまり一帯一路です。秋気政権が進めている一帯一路。
この一帯一路圏一帯一路検定のができてくるはずですからそこで使われるお金。これが当然
デジタル人民元というふうになっていくでしょう。そこに拡大されていくでしょう。
それから日本も関係ないかと関係ありますね。
中国人観光客は pandemic で来てないでしょうけどこの中国人観光客がまたこの
世界中に行き始めたとしてそうなるとその人たちが国内で
デジタル人民元を使っていたら海外でも使いたいというふうになります。
そうなった時に海外もデジタル人民元の決済システムを導入しないと中国人観光客にモノを
買ってもらえないってことになってしまうわけです。
これは日本でも起きうることではありますね。
この Digital CNY 網っていうそういうものが Digital CNY で
つながっているネットワークみたいなものが世界中にできていくわけです。
となるとこの Digital CNY というのがある種の
世界通貨というか基軸通貨みたいになる可能性があるわけですね。しかし今
の世界っていうのは最初に出てきたように国際金融秩序はドルによるものです。それが実際に
この Swift という国際銀行間の決済システムこれによって成り立ってるわけなんです
けどこの Swift に対抗する形でデジタル人民元のネットワークが立ち上がってくる。
これが本当の中国の狙いではないかと思うんですね。特に今ウイグルの問題とか香港の問題で
この人権弾圧でアメリカの金融制裁っていうのが進んでいます。
これが行き着くところはもう香港なんかもそうなりつつありますけど銀行の制裁です。
中国共産党の幹部が銀行口座を持ってるような銀行をこの SWIFT 国際
金国際金融システムから締め出すということをアメリカがやり始めました。
これが一番中国としては困る。だとすると中国はもうそもそもこの米ドルの国際金融システム
から抜け出したい自分たち主導のシステムを作りたい。
そのためのデジタル人民元というふうになっていくんでしょう。
そうなると世界各国は選択を迫られます。
これまで通りアメリカドルの体制 Swift のほうでいくのかそれとも中国につい
ていくのか。このどちらを選ぶのかというのが求められるようになると思うんですね。
そういう意味で最初のこの Forbes のデジタル人民元という
のが国際金融秩序をひっくり返した試みになる。ただこの記事でも
暗に言ってますけどこれは成功しないだろうと。特に今の今のこの世界中が反中国になっ
ている現状からすると決して成功しないのではないかとというふうに思われますね。先ほど
この中国中国がこのデジタル人民人民元を
導入しようとしている本当の目的としてこの米ドル
体制から抜け出したいってのがあるんですけど
もうひとつなぜ中国共産党政権がこのデジタル人民元をやるのかっていうのでもうひとつ考え
られる理由はこの自分の国の通貨が弱い国というのは自国通貨より
もドルとか仮想通貨のほうにお金をみんな移したがるわけです。
これ自国通貨が弱い国。みんなそうです。その代表が中国ですね。
中国にいる中国人特にその中国を司っている中国共産党の幹部ほど自分の国の通貨が弱いって
ことを痛いほど知ってる。なので自分の個人の
資産個人のお金に関しては人民元を信用していないのですぐドルに替えるか。
仮想通貨ビットコインがこんなに広まったのは中国の人たちのおかげであります。
みんな人民元よりもビットコインは良かったので
そういうふうになっていくわけですね。
この辺が本当の理由だったんでしょう。
これがちょっと基本的なとこではあるんですが現状です。
これは8月ミーカの財経という中国の経済経済専門の
メディアです。ここで現状の記事が出ています。今のところ中国の4大銀行でデジタル通貨の
アプリの実験注をしたというアプリでとにかくさっきのスマホで使うという
のがこのこのプロジェクトの肝ですのでアプリで使う実験をやっています。
四台銀ちなみに中国の四大銀行っていうのはこういう銀行ですね中国銀行中国建設銀行中国工
商銀行中国農業銀行。この中で中国工商銀行っていうのが今世界最大の銀行と言われているん
ですがその実験というのはこの4つの都市だけでやっています。
深セン蘇州成都そして北京の近郊にあるある
衛星としてこの名前が出てないんですけどこの4つで行われてるってことで実際に行ってみて
どうなった問題があるのかどんなことが
起こりうるのかっていうのを見てから次の段階に行こうとしています。
そして最大のポイントは 2022 年の北京北京冬季オリンピック。
ここでデジタル人民元を本格テストしたいというふうに考えているようなんですね。
これに対して各国の多様なんですけどこれ中国に行くこのままやらせてやらせてていいのか。
それぞれの国はこのデジタル通貨をどうするのか。一応ですね。日本。
と EU は共同研究をしようということになっています。
アメリカの FRB は独自に研究しようということになっています。ただアメリカの
FRB は当面 5 年間ぐらいはやる気がないとあんまり積極的ではありません。
米ドル体制を維持する方ですからね。
ただ選手こういう先進国にメリットがないわけではない。一応メリットがあります。それは
この現在の印刷通貨というのはこの保管コストが高いわけですね。これ
現物があるわけですからこれを保管するコストがものすごく高い。
しかしこのデジタル通貨になるとブロックチェーンを使いますのでこれ
Digital CNY というの。というのもブロックチェーンなんですよ。
このブロックチェーンを使うってことは専用回線の維持費なんかよりもはるかに安いという。
コスト的なメリットはあります。ただしただしですね
1 回中国に戻りますけど中国がこのデジタル人民元をやるということに関して
私自身がやっぱり問題と思うのはそもそもこの人民元とは
アメリカのドルの保有量を担保にして発行している通貨じゃないんですか。
だからドルがなければ信用のない通貨です。このことに関しては
つい数日前のこのチャンネル 9 月の 17 日のこの動画
元高ドル安中国人民元円が急騰してる。何が起き
てるのかとかこの動画の中で詳しく話してますので
ぜひこれをチェックしてください。リンクを説明欄入れておきますけど
このデジタル人民元を出したとしても
メリットはたぶん米ドルの保有量の担保関係なしに関係なしに米ドルから開放される形で
好きなだけこの通貨を発行できるというふうに思ってるんでしょ。
この技術さえあればブロックチェーンの技術さえ使えればこのもうそんな
米ドルのがいくら持ってるとか関係なく出せると思ってるんでしょう。しかしですね。
もともと信用のない人民元がデジタル通貨の技術だ。技術だけでですね。
このデジタル通貨が成り立つのか。技術さえあれば通過って成り立つのか。
そんなことはないと思います。通貨っていうのは信用です。信用があって初めて成り立つもの
であって信用がなかったら印刷通貨であろうと
デジタル通貨であろうと成り立つんでしょうか。
通貨とは国家主権そのものです。
その国の国家主権。その国の信用が通貨によって通貨になって表れているわけですね。
その通貨の信用を失ってしまうと国家自体が滅びます。こういう試みはチャレンジングで
評価されるべきかもしれませんが失敗したら何を失うか
もその国の信用そのものを失いますということは国家が滅ぶことになるかもしれません。
今日はここまでです。ご視聴誠にありがとうございました。