仮想通貨界では分散型を支持するグループと中央集権型を支持するグループがあります。
仮想通貨で言うとビットコインやイーサリアム等は分散型仮想通貨に当たります。他方、中央集権型仮想通貨にはリプルの他ワンコインがあります。リップルもワンコインと同様、上場前は分散型を支持するグループから仮想通貨じゃないと激しく批判されていましたが、上場に成功し今は銀行の支持を集めています。ワンコインも同じように上場を遂げて世界の企業(マーチャント)から支持を集めることを目標として活動が続けられています。
今回のニュースレターは、分散型と中央集権型の議論を皆様に紹介するためだと思いますが、仮想通貨ではなく、それよりも最新の議論です。分散型取引所と中央集権型取引所についてです。
号外ニュースレターの英和訳
暗号通貨の世界では、産業は高速で変遷し、技術改善が繰り返されるため、定義や用語は日々違う意味を獲得しています。
分散型取引所
対
中央集権型取引所
分散型取引所の一例
1. Bitsquare http://www.bitsquare.io
2. BlackHalo http://blackhalo.info
3. Coinffeine http://www.coinffeine.com
4. Blocknet http://blocknet.co
5. EtherDelta, https://etherdelta.com/
6. IDEX https://idex.market/eth/idex,
7. HADAX https://www.huobi.br.com/en-us/
分散型取引所には運営が存在しないため、遵守規則はありません。ユーザーは自分自身で資金を管理することになります。
ユーザーのノートパソコン、デスクトップパソコンがハッキングでもされない限りですが。
そのときは、資金消失の恐れがあります。
分散型取引所を利用するメリットは、第三者パーティによってではなく、ユーザー個人のウォレットで資金管理を行うため、取引所のプラットフォームに信頼を置く必要がないことです。
分散型取引所は他の取引に影響を与えるようなセキュリティ上の問題には強いですが、2018年の中頃から、取引の絶対量が少ないことに悩まされています。
取引所の市場深度や流動性が、未だに低いのです。
(流動性は、その市場内でどの程度安定した値段で資産を売買できるかに関わってきます。流動性が低いと、不安定な市場になりやすい傾向にあります。(特に大規模な取引が行われた際に流動性が高ければ市場はより安定し、価格の変動も遅くなります。)
中央集権型取引所は、仮想通貨からフィアット通貨、または他の仮想通貨間への取引を行うためのデジタル市場です。
中央集権型取引所の一例
1. Poloniex http://www.poloniex.com
2. Bittrex http://bittrex.com
3. Simplefx http://simplefx.com
4. CEX http://cex.io
5. BTC-E http://btc-e.nz
6. Coinbase https://www.coinbase.com/
7. Kraken https://www.kraken.com/
8. Binance https://www.binance.com/en
実は、最も重要なブロックチェーン取引の一つである、フィアット通貨から仮想通貨へのトレードには、未だに中央集権型取引が必要になります。
例えば仮想通貨とユーロや米ドルのようなフィアット通貨間の取引は、分散型取引所では行えません。
これは、取引が本人確認(KYC)やその他の規則に従って行われる必要があるためです。
しかし、中央集権型取引所では、それぞれの会社の代表者を管理者として当てているため、これが可能になります。
より具体的に言うなら、中央集権型取引所は、ユーザー資金の管理人の役を担っているのです。
資金管理を中央化することによって発生するカウンターパーティリスクは非常に重大なものとなります。
そのため、こうした存在は銀行や第三者による資金管理資格を所持した管理者に限られます。
このような手続きは顧客の資産を損失や盗難から守るために設けられており、管理者は厳しく規制、統制されていなければなりません。
以上、今回の日本語訳でした。
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