ワンコイン資産運用(第1回)投資判断するときの不確定性の程度
今日から、不定期ですが、ワンコインに関わる資産運用の話をしていきたいと思います。ワンコインに関わる資産運用の記事は恐縮ですが、シルバー以上の会員に提供させていただきます。シルバー以上のプランについてこちらをご確認ください。
資産運用にはワンコインが上場した時の換金に纏わる話、ディールシェーカーで高額なものを買うときの注意点など、ワンコインの賢い使い方を考えて行きます。
今回第一回は、いきなり難しい話で恐縮ですが、投資判断するときの不確定性の程度について考えたいと思います。
[ms-protect-content id=”35523, 31840″]不確定性とは、確かには定まらない,決められない状態を言います。不確定性が高ければ高いほど判断がし難いと言う関係があります。
例えば、転職で迷ったひとから相談されたとします。私は組織がよくわかっていませんし、人事の専門家でもありませんが、門外漢だからこそ投資の考え方を援用します。
- 相談してきた人の人生計画を聞く
- 転職動機を聞く(改善したい点を聞く)
- 職歴を含む今持っている資源を洗い出す(能力や資格)
- 本人のさらなるスキルアップの可能性を聞いてみる
- その職種の市場環境を聞いてみる
- それでも調べきれていないと感じたときには、転職の専門家に聞いてみる
- 転職予定先の会社について調べる
順番は、戦略、戦術、戦闘とレイヤが変わっています。
人生計画がある程度見えていないと、いつまで働くのか、セミリタイヤ志向はあるのか、どの程度の所得が必要なのか、現在のお金遣いはどうなのか、などがまず見えません。
これは転職の目的や転職先の制約や、考慮すべき要素の優先順位に直結します。
次に、給料取りは「自分の資源(主には時間)をお金に換える」作業なので、その資源の洗い出しをします。これは個人商店では棚卸しに相当するものです。
4が「伸びしろ」にあたり、年齢や晩成早熟の差により、今ある資源がどのように変化していくのかを把握します。3も4も、資源ですが、現在と過去の
資源が3で、未来の資源が4です。
5から後が、本人と世界との関係性になります。たとえば、包丁研ぎがすごく上手い人がいたとして、包丁研ぎの需要は小さいですし、多くの人は包丁を研がず買い替えますので、あまり高時給は狙えません。
本人が持つ資源は資源として、その資源の市場での価値の算出が始まります。ただし、たとえば本人の転職動機が「労働時間の長さ」であった場合、残業がちゃんとついていてブラック企業でなければ、その業界の働き方が大きく影響していて、転職では問題が解決できないかもしれません。なので、業界事情について、本人が話していることのバックアップを取ります。
最後が、その業界の中でのそれぞれの会社の立ち位置、性質、社風、その社内での本人が採用されるであろう職種についてです。給料が下がっても、受注段階が一次請けに上がるだけで、労働時間が大きく改善したり、仕事がしやすくなったりすることもあります。
これは主に年単位で持ち込む株式投資でも似ています。
- 買おうとする会社の様子を調べ
- 業界の様子を調べ
- その会社の立ち位置を調べ
- 最後にチャートを確認して
- 買いやすいかどうかを判断する
結局は、最初に資源の洗い出しをした後は、環境と、その資源との関係性の調査になります。
実は、結婚や恋愛は人的、性格的な要素が大きく、一般化しづらく、また、判断がブレやすいため同じような判断が効きづらいです。これを無理に判断しようとすると、昔は予備校によく電話がかかってきていた「どっちの大学が偏差値が高いですか?」というような、一緒に生活をする上ではほとんど関係がない僅かな外形的な差異を調べるという変なことに陥ります。
これは企業経営にも言える話で、広告宣伝や、新規事業参入、上場を目指すかどうか、ある会社と取引を開始するかどうか、などよりも、性格が影響する人事が最も不確定要素が大きいのです。ただ、この性格などの分野に、昨今は遺伝子が最大の影響要素であることがわかってきていて、いずれ、こうした問題もかなり内的な要素で判断できるようになっていくのかもしれません。
プロの将棋指し、碁打ちも「読めないところの判断が勝負」と言っており、それこそが人生の焦点なのでしょう。だからこそ人生は面白いのか、難しいのかすら、判断がつきませんね。[/ms-protect-content]
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それでは、また次回をお見逃しなく。